第23話
ま~いどっ、
家系ラーメンマンです🍜
今回は家系ラーメンファンの間で「御三家」と呼ばれているお店について、各店の特徴をご紹介させていただきます。
家系ラーメン御三家とは
徳川御三家は、尾張、紀州、水戸ですが、
家系ラーメンの御三家は、ズバリ「吉村家」「本牧家」「六角家」の三店舗の事を指しています(諸説ありますが家系ラーメンマン的にはこの三店)、将軍様である吉村家が入っているのはご愛嬌。
そもそも家系ラーメンとは
吉村家の創業者、吉村実氏が「九州の豚骨ラーメンに東京ラーメンの醤油を合わせたらうまいんじゃないか」ということで考案された横浜発のご当地ラーメン。
吉村家から派生した店舗がみな「〇〇家」という屋号を名乗っていたため、次第にファンから「家系」と呼ばれるようになる。
味の特徴は、豚骨、鶏がらを煮込んでとったスープに特製の醤油ダレを合わせ、さらに鶏油(チーユ)を浮かせた豚骨醤油スープを使用し、動物系の濃厚な旨味と風味、醤油の香りとガツンと来る塩分が何度でも食べたくなる中毒性の高い味付けです。
麺は中太ストレートで短めな麺を使用し、もちもちとした食感が特徴的。
ラーメンの上に乗せられる具は、ホウレンソウ、のり3枚、チャーシューが一般的である。
それでは、「御三家」それぞれの特徴を書いていきたいと思います。
「吉村家」
現在総本山と呼ばれている吉村家は1974年にJR根岸線「新杉田駅」近くの磯子産業道路沿いに開業、その後1999年に横浜市西区南幸の現店舗に移転する。
店主の吉村実氏は羽田のラーメンショップで修業したとされているが、詳細は不明。
現在の吉村家のラーメンの味付けは、醤油ダレを前面に押し出したしょっぱめの豚骨醤油で、スープの豚骨、鶏油の旨味、風味も生きていて、これぞ「家系」という一杯を提供している。
また、チャーシューが煮豚ではなく窯焼きの燻製チャーシューを使用しているところも特徴の一つである。
各店の所在地は記事の一番下にMAPを張ってあります。
「本牧家」
本牧家は吉村家の2号店として1986年、横浜市中区本牧間門にオープン、現在は横浜市港南区下永谷の環状2号線沿いにて営業している。
味に対する方向性の違いから吉村家と対立し、現在は吉村家直系の看板は掲げていないが、まぎれもない家系ラーメンを提供するお店である。
本牧家のラーメンは、吉村家の醤油ダレを前面に押し出した味付けとは異なり、豚骨スープの旨味と醤油のかえしのバランスを重視した味付けが特徴。
当時の店主神藤隆氏がのちの「六角家」の創業者となる。
また、本牧家から独立した「寿々㐂家」は家系ラーメン店人気トップクラスのお店である。
「六角家」
1988年「本牧家」の神藤隆氏が独立開業、横浜市神奈川区の六角橋商店街付近に本店を構え、最盛期には、羽田、戸塚、海老名、船橋、御徒町に支店を展開、さらに新横浜ラーメン博物館にも出店していたが、現在「六角家」の名前で営業しているのは戸塚店のみ。
六角家姉妹店(独立店舗)としても多くの店舗があり、東京都内の有名店の中にも六角家の影響を受けている店舗が少なくない。(吉祥寺武蔵家、たかさご家、中野武蔵家、武道家など)
またカップ麺の発売や姉妹店が広く出店したため、家系ラーメンの知名度の向上にかなり貢献したとみられている。
六角家のラーメンの味の特徴は、強めの豚骨臭のするスープと多めに浮かぶ鶏油が特徴で、その強烈な豚骨の風味から好みは分かれるが、一度ハマるとやめられなくなる味。
サイドメニューの「キャベチャー」も人気。
また、ラーメンの味の好みの表記で、味こめや、油抜きという表現は六角家が始まりと言われている。
以上が家系ラーメン「御三家」のご紹介でした。
そして、この3店舗から派生して数々の名店が生み出されていくのですが、そのお話はまたおいおい書かせていただきたいと思います。
家系ラーメンの歴史の詰まった3店舗を巡ってみるのもまた面白いかもしれませんので、ラーメン好きなかたは是非チャレンジしてみてください🍜
最後までお付き合いありがとうございました!!
皆様のコメントをお待ちしております。
店舗MAP
「吉村家」
「本牧家本店」
「六角家戸塚店」